画像の説明

eco-Bubble®-5N for shrimp culture

eco-バブル®-5N,マイクロバブル発生ノズル

5基のDDHRS方式のマイクロバブル発生ノズルが組み込まれています(写真左).この装置を池の底に設置して,ポンプおよびミニコンプレッサー(写真右)を稼働させると,各ノズルから海水中では最大毎分20 Lのマイクロバブルを水中で発生させることができます.

eco-Bubble®-5N set for shrimp farming

eco-バブル®-5N,ノズルへの水・空気供給部

構成:送水ポンプ(1500W),ミニコンプレッサー(450W x 2基),エアー分配器(2基).送水ポンプは池の水を汲み上げて,マイクロバブル発生ノズルに送ります,ミニコンプレッサーからは,マイクロバブル発生ノズルに加圧した空気を送ります.

エビ養殖池の曝気とその効果

DO level support by eco-Bubble®

 eco-バブル®-5NによるDO低下防止効果

実験例)タイ、チャンタブリ県のバナメイエビ養殖池(80 m x 80 m x 1.5 m(深さ)).既存のPuddle wheelsの曝気装置に加えて,「エビ養殖用eco-バブル®曝気システム」を2セット(総消費電力 3900W)設置しました.
(タイ国・カセサート大学水産学部(Suriyan Tunkijjanukij博士ら)および熊本県立大学環境共生学部(堤裕昭博士)との共同研究成果)

実験結果(DOの変化)養殖池のDOは,eco-バブル®による曝気により,夜間のDO低下が抑制されました.エビの成長に伴って餌使用量が増加する養殖期間の後半になると,eco-バブル®を設置していないコントロール池ではDOの日最低値が徐々に低下していき、3 mg/Lを下回る状態が発生しました(黒線).これに対して,eco-バブル®を設置した実験池では,DOの日最低値がエビの飼育に支障が生じるとされるDOレベル(5 mg/L未満)を下回ることはほとんどありませんでした(青線)

   DO level support by eco-Bubble®-growth

実験結果(エビの成長促進):初期密度約44万尾で養殖が開始され,エビ養殖用eco-バブル®曝気システムを用いてDOの低下を防止した実験池では,飼育開始から82日後に,個体重 20.0 g に到達し,収穫されました(FCR=1.15).一方,同装置を設置していないコントロール池では,飼育開始から82日後には15.1 gにしか成長しておらず,105日後に18.7 gに成長して収穫されました(FCR=1.67).

「エビ養殖用eco-バブル®曝気システム」を用いて養殖池の溶存酸素濃度の夜間の低下を
防止することにより,エビ養殖漁業の生産性を大きく改善することが期待されます.

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