研究情報:酸素ガス溶解・淡水・空気マイクロバブル

No.1:  eco-バブル®-400・空気マイクロバブルで水道水を曝気した時の溶存酸素濃度
   上昇曲線(2017.1.31)

ねらい:淡水は粘性が低いので、DDHRS方式のマイクロバブル発生装置でマイクロバブル発生させるためには、装置への通気量をある程度制限する必要があります。しかしながら、空気マイクロバブルの場合、通気量を制限した条件では、ディフューザー(従来曝気技術)と比較すると、曝気による溶解効率は大幅に高いことが予測されます。この実験でそのことを確認します。

実験条件:水槽に約800 Lの水道水を入れ、窒素ガスを曝気して、溶存酸素濃度約1.8 mg/L(溶存酸素飽和度 約20%)まで低下させます。そこにディフューザーとeco-バブル®-400を使って曝気して、水の溶存酸素濃度を増加させます。

  画像の説明
結果:水道水に対して、ディフューザーを使って通気量3 L/分で曝気した場合、50%溶存酸素飽和度到達までに約28分を要しました。この時の酸素溶解効率は9.9%でした(曝気した空気に含まれる酸素ガスの9.9%が水中に溶解したことを意味しています)。これに対して、eco-バブル®-400を用いて空気マイクロバブルで曝気した場合、通気量1 L/分でも、通気量3 L/分のディフューザーを上回る溶存酸素濃度の増加速度が得られることがわかりました(50%溶存酸素飽和度到達までの所要時間約24分、酸素溶解効率:32.6%)。